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何の変哲もない町の通りが、決まった日になると
地元の特産品や日用品の出店が立ち並ぶ
いきいきと活気あふれる仮設商店街になる六斎市。
実は、新潟県はこの「六斎市」が
全国でも最も多く開催されている県とのこと。
町の活性化を心から願う地元の住民、
新しい流通のかたちを模索する若い力、
そしてもちろん一期一会の出会いと買い物を楽しむ
お客様で成り立つ、新潟の六斎市を特集しました。
お赤飯といえば薄いピンク色のごはん、
それが、日本全国での一般的な認識ではないでしょうか。
しかし新潟県の長岡市付近には、
お赤飯という名の「醤油色のごはん」が存在し、
一般的なピンク色のお赤飯と併せて
2種類のお赤飯が生活の中で親しまれてきました。
お酒としょうゆとお米の美味しいコラボレーション、
そんなオリジナリティあふれるお赤飯の物語です。
受験シーズンに活躍する神様と言えば、「学問の神様」菅原道真公。
ご自身やご家族の受験の際に手を打ちこうべを垂れたことが
誰しも一度くらいはあるのではないでしょうか。
「天神さま」として慕われた菅原道真公は
カラフルでかわいらしい天神菓子や、
地域の祭事としての「天神経」「天神まつり」として
いまも脈々と人々の生活の中に生きています。
そんな天神さまの「いま」を追いかけてみました。
新潟県の中央部、三方を新津丘陵に囲まれる加茂市は
古くから「北越の小京都」とも呼ばれています。
信濃川と加茂川という河川、青海神社の境内がある加茂山、
鳥居前町、宿場町の面影を残す旧市街や古くからの工業団地、
そしてもちろん田圃や果樹園といった農地まで、
域内は趣のある見どころが多く変化に富んでいます。
古代からの日本史がぎっしり詰まる歴史のタイムカプセル、
そんな加茂をぜひ文章で旅してください。
800年以上前に、時の鎌倉幕府に反旗を翻し
平氏の歴史を幕引きした姫君武将、それが「板額御前」。
巴御前、静御前とともに日本三大御前の一人とも称される板額御前は新潟県北部、現在の胎内市付近を地盤としていました。
男まさりの弓の名手として知られ、また捕虜として捕らわれた後も
その清々しい振る舞いで将軍の感銘を呼んだと言われる板額御前。
ルーツでもある越後城氏の歴史とあわせてひも解いてみました。
日本の伝統な建材である「瓦」。
その日本の主要産地の最北端が新潟にあることをご存じですか?
阿賀野川流域のまち安田では、古くから堅牢で雪国の気候に最適な美しい瓦を生産しており、会津若松の鶴ヶ城の天守閣も実はこの安田瓦で葺かれています。
持続可能性が重要視される世の中にあって、瓦はその性能とライフサイクルの長さにより再び脚光を浴びています。
瓦で町を元気にする安田の皆さんの活動も併せてご紹介します。
新潟市の古町地区は歴史ある花柳街であり
その伝統とともに、湊町のハイカラな文化を伝えてきた
流行の発信場所でもありました。
新潟のB級グルメとして県民に親しまれている「イタリアン」も
1960年代に古町のハイカラ文化から生まれたことは
新潟っ子にもあまり知られていない事実です。
「イタリアン」から始まり、
大正時代の古町、芸妓さんの思い出、
そして現代の再興に関わる人々にまで繋がり続ける、
ハイカラな心意気をお伝えします。
日本全国どこにでも生えているありふれた野草「よもぎ」。
新潟県がそのよもぎの日本一の産地だということは
おそらくほとんどの人が知らないでしょう。
古くからよもぎは「お灸」に欠かせない材料であり、
また発酵させることでお茶や食品に、
また近年はジンなどのお酒にと用途が広がりつつあります。
ありふれているけど実は大きな可能性と実力を秘めた「よもぎ」。
そこにはタフでたくましい、野草ならではの強靭さがありました。
新潟、いや、日本を代表する河川と言えば信濃川ですが
そのすぐに傍らには、国内で十番目に長く、
水量では2位を誇る「阿賀野川」があります。
栃木と福島の県境から会津を経て新潟平野に流れ出る阿賀野川は
信濃川とはまた違う、おおらかで豊かな表情を見せる大河です。
イザベラ・バードの物語や阿賀の個性的な祭事、
そして政令指定都市の新潟市街まで。
阿賀野川の流れに沿って歴史と文化をたどってみました。