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お客様の声

新潟県庁様

新潟県 観光企画課様

スキー発祥100周年記念キャラクターから
新潟県をPRするキャラクターに成長『レルヒさん』

お客様情報
事業内容:
新潟県の観光に関する企画や観光統計に関する事項等(現 観光文化スポーツ部観光企画課様)
WEBサイト:
https://www.pref.niigata.lg.jp/
新潟スノーファンクラブ レルヒさんご紹介ページ:
https://www.niigata-snow.jp/lerch/profile/

制作前の背景

「レルヒさん」とは、実在したオーストリア軍人をモデルにした新潟県のキャラクターです。県内では多くの方に知られ、様々なイベントや施設で目にするキャラクターとなりましたが、もともとは新潟県様主催の観光キャンペーン「日本スキー発祥100周年」のメインキャラクターとして、当社にて企画・デザインのもと誕生しました。(※「レルヒさん」はタカヨシの登録商標です。)

実は、当初ご相談いただいた内容は、新潟県内の全スキー場でロゴマークを掲出し100周年を盛り上げようという趣旨のもと、「キャラクター」ではなく「ロゴマーク&スローガン」コンペでの提案依頼でした。

「ロゴマーク」コンペで「キャラクター」まで提案した理由①

当社からロゴマークだけでなく、キャラクターまで提案をさせていただいたのには大きく2つ理由があります。
1つは課題解決のため。
当時、景気低迷とレジャーの多様化により利用減少の一途をたどっていた新潟県のスキー場。「日本スキー発祥100周年」の企画には、そうした課題があるなか、スキー場の活気を取り戻したい、というご担当者様の想いがありました。
活気を取り戻すきっかけとするためとして、どのようなロゴマークが良いのか・・そもそも、果たしてロゴマークの制作だけでいいのか。
当社で検討し打ち出した方向性は
自治体のご担当者様が「公務だと忘れるくらい面白い」ものを提供することでした。
自治体のロゴマークやスローガンは、ご担当者様の異動が多い組織上の特性もあり、せっかく予算をかけてつくっても時間の経過とともに思い入れが薄れていってしまうことが往々にしてあるかと思います。それならまずは、ご担当者様が変わっても面白がってもらえるもの、愛着のわくものにしたい。そこで当時全国的なブームとなっていた「ゆるキャラ」に着目したのでした。

「ロゴマーク」コンペで「キャラクター」まで提案した理由①

当時提案した「スキー発祥100周年プロジェクト」ロゴマーク
ロゴマークプラス、ゆるキャラ「レルヒさん」を提案しました。

「ロゴマーク」コンペで「キャラクター」まで提案した理由②

キャラクターを提案したもう一つの狙い、それは「スキーで滑らせる」こと。ポスターなどの印刷物やwebサイトを通じた情報発信はもちろん重要ですが、「スキー場で滑っているレルヒさん」のインパクトには絶対にかなわないと考えました。そのため、ご採用後にデザインを詰めていく際には、ゲレンデでのスキー滑走を視野に入れた着ぐるみの制作を最初から想定して進めさせていただきました。そして完成したのは単に可愛いだけじゃない「ひっかかる」「記憶にのこる」身長約270cmのキャラクター。「レルヒさん」がどんな媒体よりも強力な広告塔になることで、その後活躍の幅を大きく広げることになりました。

「ロゴマーク」コンペで「キャラクター」まで提案した理由②
お客様の声
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ご選定の決め手

日本スキー発祥100周年の企画として、「100」と「レルヒさん」のキャラを組み合わせたマークが秀逸な提案で選定しました。
特に、無表情でシュールな印象をもつ「レルヒさん」は、丸くてかわいい他のゆるキャラとは一線を画した独特のもので、これは、ウケると感じました。その後、キャラクター「レルヒさん」を活かした方が、効果的な100周年のプロモーションができるのではないかとの判断で、ロゴマークだけでなく、着ぐるみ化やキャラクターソングの制作など、キャラクター単体での活用も始めました。

レルヒさんの活躍・効果

ご担当者様の精力的なPR活動により、各種イベント・ブログ・当時大河ドラマ「天地人」で大活躍だった俳優 加藤清史郎さんとの競演等、リアルとデジタル双方の領域でひっぱりだこに。
全スキー場にロゴマークののぼりが掲出され、オリジナルソング「レルヒさんのうた」が流れました。さらに、スキー場で子供やファミリー向けプランが作られ、レルヒさんスキースクールが開始されるなど、話題性もあり各メディアから取り上げられました。

この勢いでレルヒさんは、スキー場のキャラクターから一歩抜けだし、新潟県全体をPRするキャラクターとして通年で活動するようになりました。ゆるキャラグランプリへの挑戦(最高10位)、全国各地や海外でのゆるキャライベントへの出演、TV番組やTVCMの出演など、ゆるキャラブームの波に乗りながら知名度を上げていきました。
経済効果も大きく、グッズ売上単体で単年で7億円にまでのぼりました(2011年)。

SNSでの地道な情報発信で継続的に活躍

知名度を上げていくまでの間、ご担当者様にて活発に発信されていたのがSNS、特にツイッターによる情報発信。地道に発信を続けた結果、現在フォロワーは4.1万人超。コミュニケーション運用によるファンマーケティングを重視されていました。
また、当初は県のスキー団体が主体となってSNSを運用していましたが、現在はキャラクター団体「エヌキャラネット」(https://n-chara.net/)が実質的な運営の主体となり、より自由度の高い情報発信を行われています。

SNSでの地道な情報発信で継続的に活躍
お客様の声
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最近の活躍についてのご感想

昨今は、ゆるキャラブームも落ち着き、ほとんどメディアでは取り上げられなくなりました。また、新型コロナの影響で、ファンとのリアルな交流もできなくなった中で、ゆるキャラには厳しい状況が続いています。
そのような状況下でも、エヌキャラネットが中心となってキャライベントを開催したり、現在もフォロワー数を少しずつ増やしているSNSのつながりを活かしながら、地道な活動を行っていると思っています。特に、ゆるキャラとしてのキャラそのものより、新潟県の魅力を伝えるご当地キャラとして、一般のマスメディアでは届かない情報を、届けられる媒体として、その役割を果たしていると考えています。

現在のご活用事例

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